トヨタ GRカローラ GZEA14H スペック・エンジン特性を解説

目次

1. はじめに

軽さだけでなく、雨天やワインディングでの駆動力の伝わりやすさまで求める人向けの一台。

街乗りの信号発進から高速合流まで扱いやすいエンジン特性を持ちながら、休日は走りそのものを楽しみたい、そんなニーズに応える仕立てになっている。

同じG16E-GTSエンジンを積むトヨタ GRヤリス(本サイトの別記事参照)と比較しながら見ていく。

2. 基本スペック

項目数値
全長4,410mm
全幅1,850mm
全高1,480mm
ボディタイプデータなし
駆動方式4WD(アクティブトルクスプリット4WDシステム)
車両重量グレード・トランスミッションにより異なる(下表参照)
エンジンG16E-GTS型 直列3気筒インタークーラーターボ(1.618L)
最高出力(ネット)224kW(304PS)/6,500rpm
最大トルク(ネット)400N・m/3,250〜4,600rpm
燃費(WLTCモード)10.4km/L(GR-DAT(8AT))/12.4km/L(6MT(iMT))
乗車定員5名
価格帯5,680,000円(RZ・6MT、税込)〜5,980,000円(RZ・GR-DAT、税込)

車両重量はグレード・トランスミッションで異なる。主要な組み合わせは以下の通り。

グレードGR-DAT(8AT)6MT(iMT)
RZ1,500kg1,480kg

3. エンジン・走行特性の解説

※上のグラフは公表スペック(最大トルク400N・m/3,250〜4,600rpm、最高出力224kW(304PS)/6,500rpm)に整合するよう作成した推定曲線であり、実測データではない。中間回転域のつながり方など細部の形状は実車と異なる可能性がある。

最大トルク400N・mが3,250〜4,600rpmでプラトーを作る特性自体はGRヤリスと完全に同じエンジンなので、アクセルを踏んだ瞬間の反応の速さや、信号発進でのもたつきのなさは共通する美点だ。ただし体感は同じにはならない。GRカローラは最軽量構成(RZ・6MT)でも1,480kgと、GRヤリスの最軽量構成(1,240kg)より240kg重い。同じトルクを、より重い車体で受け止める格好になるため、単純なパワーウェイトレシオで見ればGRヤリスに分がある。高速合流のような短い加速勝負では、この差が体感速度の違いとして出やすい。

一方で、車体が大きい分だけ実用性は上がっている。乗車定員はGRヤリスの4名に対しGRカローラは5名で、後席の使い勝手も含めて日常の足として使いやすい。4WD(アクティブトルクスプリット4WDシステム)による雨天やワインディングでの駆動力の伝えやすさは両車共通の強みだが、GRカローラは「速さを絞り出す軽量スポーツ」よりも「実用性を保ったまま速さも欲しい」というニーズに寄せた仕立てだと言える。

グレード構成もシンプルで、RZ単一グレードのみ。GRヤリスのようにRC(軽量競技ベース)を選んで振り切ることはできないが、その分グレード選びに迷う余地がなく、選択そのものはむしろ分かりやすい。

4. まとめ

トヨタ GRカローラは、3,250〜4,600rpmでフラットな400N・mのトルクプラトー(1,350rpm幅)と、そこから6,500rpmまで伸び続ける出力特性が走りの骨格になっている。トヨタ GRヤリスと同じエンジンを積みながら、車体の仕立てによって走りの印象が変わる点が面白いところだ。購入検討時は、本記事のスペックデータの出典(一次情報源)を踏まえたうえで、価格など未確認の項目は別途公式情報の確認をおすすめする。

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